姉が私を否定する理由を本人に聞いてみたらめっちゃ意外だった
自分の感情や行動の背景を考えている時、ふと家族の行動も疑問に感じてきた。
姉について昔から疑問だったことを、勇気を持って聞いてみることにした。
疑問だったこと姉の行動
姉は私に対して否定から入るコミュニケーションをすることが多い。
私が何かしようとすると、なぜか大体軽めの批判をする。
例えば、母と姉が映画に行く約束をしていたとき。
母にあんたもいくかと誘われて私が「いく!」と行った時
姉「げっ!なんで!前映画行った時、遅れてきたやろ。また遅れるんちゃうん!」
と3年も前のことを引き合いに出して、否定する。ノリっぽくもあるが辛辣でもある。
私は特に嫌われることをした覚えはないし、
どっかに一緒に行こうと姉から誘ってきたりするから姉妹の仲が悪いわけでもない。
そういう性格なんだろうなと以前は無思考に受け入れていたが、
やはり心がチクッとする時もあるのだ。
姉の行動の背景に仮説を立てる
そういう性格だとしても、どこからきた行動なのか気になる。
行動の背景に興味をもった私は姉に仮説を立ててみた。
立てた仮説は
「姉は私に優位性を感じていたいのではないか?
否定して私を下にみることで自分の立場や自己有力感を持ちたいのでは?」
小さい時から姉は女王のようだった。
自分のやりたいことをすごい素直に伝えて、仕切ったり、目立つのが好きだった。
私はその姉のすることが羨ましくて真似ばかりしていた。
姉は中学生ぐらいになっても変わらなかったが、学校の友達に対しては優しく振る舞うようになった。周りのことを気にするようになった。
高校生になると人見知りが大爆発し、友達がなかなかできなかった。
やっとできた友達とも、あったり合わなかったりして学校も楽しくないといっていた。
こう考えると、姉はどこかのタイミングで自分がやりたいことをできる場所や立ち位置が見えなくなったのかもしれない。その欲求を埋めるために今私にそういう行動をしているのではないか。
カフェで姉にど直球に聞いた
こんなに考えたけどあくまでも仮説。本当はどうなんだろう。
聞いてみたらええと思った。
姉のことをもっと知りたい気持ちと自分の考察を自慢したい気持ち半分。
姉とカフェに行った時のこと。
最近『自信を育てる心理学』という本を読んだという話から子供の自己と統合について話題を持ち出す。
最初は難しい顔して聞いていた姉も、具体例を出してみると、うんうんと同意してくれている。今ならいけるぞ。
私「それで、姉の行動にも仮説を立ててみてん。聞いてくれる?」といったら、姉も「言ってみて!」と受け入れ体制に入った。
いざ伝えるとなると、少し抵抗感もあった。
「そんなん思ってないわ!勝手に決めつけないで」と怒られるか、
「なんも考えてないけど。」と流されるかもしれない。
まあ、聞くことで前進することは間違いない。
私は上に書いたことをほとんどそのまま姉に伝えてみた。
行動の理由が意外すぎた
それを聞くや否や
姉「あ〜たぶん、かまって欲しいだけやと思うで。」
なにぬぬう!?
そ、そうなんか....!?!??!?
姉は笑いながら「別に、漬け子が何しようがほんまにどっちでもいい。ただ、反応して欲しいだけやと思う。」
私は「かまって欲しいと思ってやってたん?」と聞くと
姉「無意識にそうしてたわ。今まで気づいてなかった。今聞かれて初めてなんでそうするって考えたもん。多分、かまってほしいていう気持ちは昔から変わってなくて、でも大きくなるにつれて隠してきた。いまも友達に対してかまってちゃんには絶対なリタくないけど、家族にはできる。だから漬け子にそういう対応するんやと思う。」
私は帰ってきた言葉もめちゃくちゃ意外だったし、
姉が自分の行動を一瞬でメタ認知できたことに驚いた。
なんやその愛すべき行動は
これを聞いてから、私はもう姉が否定する行動を可愛いと思ってしまう他ないだろう。
今までは私の行動を否定する姉に、イライラしたり、悲しくなったりしていた。
でもそれを聞いてしまった今、「構ったるがな〜〜!」と愛しくおもてしまうだろう。
なんでそんな、ひん曲がったコミュニケーションを取るのかはまだわかりかねるが。笑
行動の背景を知ると、相手の感情に寄り添える。
関わる人一人一人に聞いていくのはとても難しいが、想像することだけでも
寛容になれることが増えそう。
姉の嫌いだと思っていたところが21年も一緒にいて初めて愛らしい一面に変わった。